WebAR制作を外注しようとしたとき、「どの制作会社に頼めばいいかわからない」「見積もりが倍以上違って判断できない」という声をよく聞きます。WebARは比較的新しい領域のため、実力差が大きく、選び方を間違えると品質・費用・スケジュールの全てで失敗するリスクがあります。本記事では発注前に必ず確認すべき7つのポイントを解説します。

WebAR制作会社選びの7チェックポイント

チェック1:WebAR実績の質と量

「AR制作実績あり」という表記だけでは不十分です。WebAR(ブラウザ完結型)と、アプリARや専用機器ARは技術が全く異なります。必ず「WebARの実績URL」を提示してもらい、実際にスマートフォンで動作確認してください。表示速度・3Dモデルの品質・インタラクションの滑らかさを確認します。実績URLが出てこない会社はWebAR未経験の可能性があります。

チェック2:使用技術・プラットフォームの明示

WebARには8th Wall・Zappar・AR.js・MindAR.js・model-viewerなど複数の技術選択肢があります。提案された技術が貴社の要件(対応OS・機能・予算)に合っているか確認が必要です。「何を使って作るか」を明示できない会社は技術選定力に不安があります。また、特定SaaSに依存する場合は将来のプラットフォーム廃止リスクも確認しましょう。

チェック3:見積もりの内訳と根拠

WebAR制作の見積もりは「3Dモデル制作費」「WebAR実装費」「テスト・QA費」「プロジェクト管理費」「保守費」に分けて確認します。一括金額のみを提示する会社は後から追加費用が発生するリスクがあります。複数社に同じ要件でRFP(提案依頼書)を出し、内訳の違いを比較することで適正価格の判断ができます。

チェック4:保守・運用体制

WebARはブラウザアップデートやOSアップデートにより動作が変わる場合があります。iOSのメジャーアップデートで動作確認が必要になることも珍しくありません。月次の動作確認・不具合対応・コンテンツ更新の保守契約があるか、また保守費用が明示されているかを確認しましょう。保守なしの一括制作会社は本番運用で問題が起きた際に対応が遅れるリスクがあります。

チェック5:コミュニケーション・進行管理

制作期間中の連絡方法・報告頻度・修正回数の上限を事前に確認します。「修正は2回まで」という制限がある会社は多く、回数を超えると追加費用が発生します。また担当者が途中で変わることがないか、プロジェクトマネージャーが専任で付くかも重要なポイントです。

チェック6:著作権・ライセンスの帰属

制作した3DモデルとWebARのコードの著作権が貴社に帰属するか確認が必須です。「素材の著作権は弊社に帰属」という契約は、後から追加制作や転用ができなくなるリスクがあります。また使用するプラットフォーム(8th Wall等)のライセンス費用が別途必要かどうかも確認しましょう。

チェック7:スケジュールの根拠と余裕

「2週間で完成」という短納期を謳う会社は要注意です。3DモデルのQA・iOS/Android実機テスト・修正には想定以上の時間がかかります。スケジュール表に「素材入稿締切」「中間レビュー日」「実機テスト期間」が明記されているか確認し、展示会や発売日などのデッドラインに対して十分な余裕があるか判断しましょう。

RFP(提案依頼書)の書き方

WebAR制作会社への提案依頼書(RFP)には以下の項目を記載すると、各社から比較しやすい見積もりが得られます。

  • 目的・背景(何のためにWebARを制作するか)
  • ターゲットユーザー(年代・使用デバイス)
  • ARタイプ(画像認識AR・マーカーAR・3D商品AR等)
  • 3Dモデルの有無・形式(GLBデータ有無、外注の要否)
  • 公開期間・スキャン数予測
  • 必要な分析機能(GA4連携等)
  • 納期・予算上限
  • 保守・運用の希望有無

よくあるトラブル事例と対策

トラブル原因対策
iPhoneで動かないiOS Safariの動作確認が不十分実機テスト(iOS/Android各複数機種)をQA工程に含めることを契約に明記
納期が大幅遅延3Dモデル修正・素材調整の工数を過小評価素材入稿締切を明確にし、遅延ペナルティ条項を設ける
公開後に動作不具合ブラウザアップデートへの対応なし保守契約(月次動作確認)を必須条件として契約
追加費用が続く見積もりに含まれない作業が多発「この見積もりに含まれないものは何か」を事前に明文化

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